両親が他界された後、遺品を保存することは、通常の習わしでしょう。私も父親の遺品を何点か保存しています。古銭・切手・眼鏡・印鑑等。  眼鏡について、少し言及したいと思います。その当時は、老眼鏡ですから、私にとっては全く役に立つことはないので、そのまま保存しておりました。しかし、私も77歳になりますと、さすが近い文字を読むのに苦労するようになりました。 ある日、そんな苦労のさなか、ふと父親が残してくれた眼鏡を思い出しました。眼鏡のケースをあけてみると、眼鏡と一緒に「レンズ破損保証書」が入っておりました。{氏名 平野信次 様 78歳 お買上げ日 59年12月8日 NO40706}これを読んでいると、お店で購入している父の姿が脳裏に浮かんできました。この時、改めて父への思いが心にしみてきました。父の眼鏡が今、私に非常に役に立っていることと、眼鏡を使用するたびに父を思いだし、父との絆を改めて感じました。